「神さま!! いったい、わたしはいつ馬になれるのですか」
神さまはにっこりなさって
「おお、おまえは背中に立派な羽がはえたではないか」
「こんなものは、わたしの望んでいるものではありません。
わたしは馬になりたいのです」
「なるほど・・・、 しかし、アリさん、実は、なにほどおまえが
気張っても、馬になるわけにはいかないのだ。しかし、羽が
はえて空を飛べるようになった以上は、おまえは馬の鼻さきへ
とまって、屁をひりかけることさえできるではないか。
それでもおまえはふへいなのか」
アリは、しばらく考えていましたが、やがて神さまの前へ
うやうやしく両手をついて、
「ハイ、よくわかりました。まことにありがとうございました。」
といって、お礼をもうしてかえりました。
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