お茶室体験・・・  年長組 11月29・30日

コロナ感染症の影響で、この2〜3年「月釜」が持てません。もし「月釜」が開かれていたら、毎月降園時に「お茶室入席・お薄を頂戴します」となるのですが、それが出来ないままに、間もなく卒園を迎える年長さんたち・・・。29日に二クラス4席、30日には一クラス2席の『お茶室体験プログラム』がありました。

担任の先生の仕草を見ながらお茶室に入席・・・。お床のお軸やお花を拝見し定位置へ着座・・・。まずはお菓子〔葛切り餅〕が運ばれ、その後、水差しや杓立て〔柄杓や火箸が飾られている〕・建水等が置かれた、及台子と呼ばれる御棚に飾られたお道具などを拝見しながら、理事長先生のお点前が進められる。

お茶室の中は、赤い毛氈が敷かれ、シュンシュンと湯気を上げながらたぎるお釜、そして担任の先生やお運び等お手伝い下さる先生方、お点前をする理事長先生も着物や袴をつけた姿であり、何時もとは違った緊張感が・・・。

お点前が進み、やがて「お菓子をどうぞ」との発声で、みんなで美味しくお菓子を頂戴し、その後、運ばれて来たお薄を頂戴する。3クラス中 1〜2名は、お菓子やお薄が苦手だと言うお友だちもいましたが、外は全員が、美味しい、甘い、苦いけど・・・等々言いながらの貴重な体験となりました。

お薄を飲み終えた頃から、園長先生も入室され、お床のお軸 『ふぼのおん きよこ』 や、飾られたお花 『みつまた 椿・西王母』 、また御棚 『及台子』 の謂われ、併せて三月には卒園式を迎える心構え等についてお話があり、静かに耳を傾けました。

静かな和室で、約一時間に及ぶ正座での『お茶室体験』・・・。きっと、思い出に残る、貴重な時間であったと思います。再来月には、自分で作った世界で一つしかないお茶碗が出来上がると、お自服のお茶会も予定されている年長さんたちです。

 

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